海洋堂/ユニオンクリエイティブインターナショナル リボルテックヤマグチ No.122 ウォクス・アウラ



「まどか間違ってる。ロボットの名前、"奥さん"じゃない」
「うん、わかってる。今日からコイツの名前は"みどり"!」


ネオカプセル(仮称)[シリーズZERO](http://d.hatena.ne.jp/sgt_savage/20120806/p1)に引き続き、海洋堂よりリリースされたウォクス・アウラピアサー形態←→ウォーリア形態の変形を「数ステップのパーツ組み換えで」(※パッケージより)再現しています。原型制作は、リボルテック開始時から参加されている、山口勝久氏。
2012年8月時点で、唯一の可変ウォクスです。いや、相変わらずリボルテックは、ポージングに高度なセンスが求められる! ここだけの話、ポージングその他諸々に納得が出来ず、三度ほどリテイク出しました。


今日はOVA & GAME Hybrid Disc「輪廻のラグランジェ -鴨川デイズ-」の発売日だし、今週末には他社からも「みどり」が出るので、このタイミングで更新。


それにしても現行作品は油断できないね。話が終わるまで、色々と迂闊に結論が出せないスリル。


パッケージ

縦およそ21.5×横20.5×奥6.5cm。ウインドーで内容物の大半が確認可能。なお、ウォーリア形態は胸より上、腹から下に二分割されて入っていました。


※小さい画像はクリックすることでオリジナルの大きさが見られます。









内容物一覧。ブリスターの裏には、ディスプレイスタンドセット一式が貼り付いた状態で梱包。








ディスプレイスタンドセット

内容一式。10mm径「リボルバージョイント」(白)×2、ベース&スタンド、スタンド延長パイプ(以上、無色クリアー)で構成。フルで使用すれば「長すぎる」と判断した為、アウラと繋ぐ時は延長パイプとリボルバージョイント1個を未使用としました。



一応、全パーツでディスプレイスタンドを組んだ状態。参考までに。








説明書

ウォーリア形態→ピアサー形態への変形を解説。確かに「最低限のパーツ差替え」なのですが…。



ピアサー形態に変形させる際、差し替えるパーツ類。中心が「脚部接続パーツ」、左右は「左右脚部」。他、説明書では「手首をグーに交換」と指定されていますが、これは好みの問題でデフォルトの平手でも変形に支障はありません。



ピアサー形態にした際の余剰パーツ。ウォーリア形態の腹〜腰、同じく両脚、右下腕*1(プロムス展開状態)、左下腕(プロムス展開時用)手首(「まるっ!」用右手首含む)。画像では、説明書に従い平手を余剰パーツとして撮影。手首はどうしても、3個余る計算です。



ピアサー形態の膝から下は、形状重視の物(一体成型)と差し替えるように指定。ところが、細かい形状さえ気にしなければ、ウォーリア形態の膝から下でも、ほぼ同様に折り畳むことが出来ます。差し替えを極力減らしたい方は、それもアリかも知れません。



ウォーリア形態の腰は製品の機構上、後方に持っていくことが出来ず、脚部接続パーツと交換してピアサー形態に使用。これは変形モデルとして見れば、少々キビシイところ。



機首先端は差し替えで伸縮を再現



機首の基部は前方に可動。手首の交換については、先述のとおり。下腕は後方に移動させます。



ピアサー形態完成目前。あとは、機体の上部と下部を接続するのみです。








ピアサー形態


航空機に酷似した、ウォクス・アウラの形態のひとつ。梱包はウォーリア形態なのですが、作品内の登場順を踏まえてピアサー形態を先に載せておきました。全長およそ16.2cm(手持ちのメジャーで測定。誤差あるかも)。フォルムは良好。主翼の付け根にある、リボルバージョイントもさほど目立たず。主翼の基部が調整でき、劇中のCGと似た角度にすることも可能。



ピアサー形態の下部。脚部接続パーツ後方にある「穴」は、ディスプレイスタンド(の、リボルバージョイント)に接続する為のもの。



ネオカプセル(仮称)版(左)との比較。原型作成時の資料に起因したのか、ネオカプセル版はCGモデルとは主翼の「角度」が異なっています








とりあえず、ウォーリア形態への変形シークエンスを数枚ほど丁稚上げ。細かいことは言いっこナシ、雰囲気をお楽しみください。















ウォーリア形態

伝説」と目される、可変式オービッドウォクス」の1機。京乃まどかが操縦し、愛称は「みどり」。詳しいことは、ネオカプセル(仮称)の時に粗方書いたんでパス。ウォクス各機に「意思」らしきものがある理由とか、現在進行形なので気になりつつ。


[SPEC](ウォーリア時) ●全高:約120mm ●可動箇所:17箇所 ●ジョイント使用数:16個 ・4mm径×3 ・6mm径×6 8mm径×7 (※以上、パッケージより)


曲線で構成されたウォクスのデザイン
を、山口氏のアレンジでやや細身なプロポーションで造形。変形ギミックの兼ね合いか、腕が細めで劇中と微妙に異なるイメージに仕上がっています。デザイン上動かし辛い肩と、股関節、それと膝関節のリボルバージョイントが目立つ? 先述のとおりパッケージにはウォーリア形態(二分割)で入っており、任意でピアサー形態に変形させる仕組み。ピアサー形態での詳細も先述にて。


立体物を実際に目に&手にして感じたけど、ウォクスは本当にバランス取りが難しいデザインです。『season 1』放送開始前からイベント・OVA上映館etcで展示された大型モデルを見た時点で面倒だったろうなと、実感。ピアサー形態がほぼCGモデル、ウォーリア形態は「アニメの嘘」が通用する手描きが殆ど用いられたのも、道理だと思います。


ちなみにオレのところに来たアウラは、左足首外側中心の黒鉄色が塗られていない「エラー品」でした。色々あったので、今回は現状で撮影。後日、自分で塗るかなー。



バストアップ。クリアーパープル以外のほぼ全身が塗装されており、フェイス部分も細かく彩色(この画像では判別しづらいけど、目の下の「緑色」ラインも塗ってあるのです)。ただ、個体差なのか、塗料の飛散が少々。








この辺でポージングを4枚ほど。パッケージ写真だと「女の子のような仕草」を意識したポーズが用いられており、「女の子が乗るロボット」が製品コンセプトだったのでは…という節が窺えます。股関節のシャフト接続に起因しているのか、弄ってるうちに内股になりがちで(これがポージング画像を数度ダメ出しした理由)。それゆえ、なるだけ「内股にしない」ようにしました。なお、せっかくリボルバージョイントが付いているのに勿体ないと思ったので、翼の角度は意図的に動かしています















京乃まどかを象徴する、「まるっ!」用右手首(人差し指)を付けた状態。『season 1』第3話において、「ジャージ部のうた」の伴奏なし歌唱と共に見られたポーズですが、劇中でアウラは「左手で」このジェスチャーをやっています。まどか自身が主に「右手で」(例外が稀にアリ。『season 1』第5話とかは左手でやってました)「まるっ!」をしているので、先のパッケージ写真共々、原型作成時に何らかの齟齬が生じたと思われます。



パッケージ写真にあった「女の子座り」を、一応それっぽくやっておきました。これも劇中イメージと離れてるんだよなー。



ネオカプセル(仮称)版(左)との比較。設定画に近いのは、ネオカプセル(仮称)の方でしょうか。








右下腕(プロムス展開状態・上)/左下腕(プロムス展開時用・下)

『season 1』第11話より登場した、ウォクス・アウラの固定武装「亜空ソード プロムス」。下腕部が改装され、右腕より刀身が展開される。


これは嬉しいオプションパーツ。刀身にはラメ塗装が施され、光り輝くエフェクトを表現。
ですが、左下腕が劇中と別デザインです。おそらく原型発注時の資料が、この形状だったのでは…という気が少々*2。あと、刀身が収納された状態の右下腕も欲しかったところ。


プロムス装備で2枚ほどポーズを。こういう「腕から剣」系って、個人的には好みです。












リボコンテナ

あとはコレを。縦・横およそ4cm、奥行き約2.5cm。クリアーオレンジで成型された、ABS樹脂製の「小物パーツの保管に使える便利グッズ!」(※パッケージより)。



リボコンテナ底面。"REVOLTECH""KAIYODO"ロゴ[REVOCONTAINER]使用材質とコピーライト、製造国の刻印が…って、見辛いですよねスミマセン。なお、コンテナ内部には"REVOLVER JOINT"のシンボルマークが彫刻されています。



リボルバーコンテナ使用例。蓋にはリボルバージョイント(一部規格のみ)を挿す為の「穴」があり、ご覧のとおり余ったリボルバージョイントを挿すことが可能。コンテナ内には手首3個と下腕1個を入れてあります。








最後に。ちょっと扱い辛い製品だと感じました。変形ギミックも差し替えが意外と多いのと、ウォーリア形態でのポージングの難易度が(これはデザインにも原因がありますが)悩みどころであり。色々と「割り切った結果」がこうなったのだと思えるのです。そういう意味で、ジレンマを抱えているのかも。

*1:下腕ではなく「前腕」が正しいのですが、本項では箱の表記に従い、「下腕」とします

*2:「女の子座り」、「まるっ!」手首と合わせて、かなり早い段階で製品開発が行なわれた節を垣間見ます。早くて放送開始前、遅くても『season 1』第3話放送以前には、原型が完成していたのかな…?