海洋堂/ユニオンクリエイティブインターナショナル 海洋堂ネオカプセル(仮称)[シリーズZERO] 輪廻のラグランジェ[アウラ編]

まるっ! 前回のコンVでスタミナを喰ったのと、次のネタ選択に難航したため、暫くぶりの更新と相成りました。今回は現行作品だよ。


2000年代初頭〜中半。ガレージキットメーカー老舗「海洋堂」は、美少女フィギュアにウォーターラインの概念を持ち込んだ『ラブひな、精密さが話題となったAKIRA』『新世紀エヴァンゲリオンなどを引っ提げ、カプセルフィギュア市場に殴り込みをかけました。その販路は自販機に留まらず、コンビニチェーンに及んだことも鮮烈でした。


その海洋堂が、カプセル市場へと返り咲くこととなった2012年。「オタクガチャを取り戻せ!!」をスローガンに、今秋の本格展開のプレビューとして「海外テレビドラマのパイロット版にあたる化物語』『輪廻のラグランジェ』『ギルティクラウンの3作品、合計9種類を[シリーズZERO]として市場投入。1個400円に「時代」を感じさせられます。



乳白色のカプセル(直径約23.4cm)に巻かれていたシート。「海洋堂による(新)カプセルブランド今秋開幕!!」の文字が眩しい。



製品に封入されていたペーパー。[シリーズZERO]全9種類の商品画像が表面に、アンケートが裏面に印刷。アンケートは7月30日で締切済。進行中のタイトルが結構興味深い。


さて今回は個人的な趣味で、輪廻のラグランジェ[アウラ編]のみを取り上げておきます。


※小さい画像はクリックすることでオリジナルの大きさが見られます。


※また、今回はバックシートとの兼ね合いで画像の色味やバックシートを臨機応変に替えています。ご了承ください。










聖地巡礼ブーム」を逆手に取り千葉県鴨川市と全面タイアップし(サブタイトル全てに「鴨川」を冠する徹底ぶり!)、劇中で登場するロボット「オービッド」のデザインを日産自動車グローバルデザイン本部に依頼、更に「ワンダーフェスティバル2012[夏]」(2012年7月29日開催)でガレージキットコンベンションを行うという、異色づくしのロボットアニメ『輪廻のラグランジェ』。
海洋堂ネオカプセル(仮称)では、[アウラ編]として、主人公・京乃まどかと彼女の愛機、ウォクス・アウラをテーマに全3種類をラインナップ。ここでは、その全3種類に加えてフィギュア王付録のクリアーカラーVer.をまとめて載せておきます。


京乃まどか


鴨川女子高等学校(通称「鴨女」)に通学する女子高生。『season 1』では2年生だったが、OVA『-鴨川デイズ』劇中で3年生に進級*1
幼い頃、母親を事故で失ったショックを抱えていたが、従姉妹の中泉ようこに感化され、人助けを信条とした「ジャージ部」を掲げる、明るく行動的な少女となった。運動神経は抜群で、スク水を衣服の下に重ね着することもあり、有事の時には服を脱ぎ捨て海でのレスキューをも敢行。口癖は、右手で(稀に左手でも。『season 1』第5話など)ジェスチャーしながらの「まるっ!」。下級生女子からの人望が厚く、バレンタインの時には大量のチョコを貰うほど。いち女子高生でありながら、「輪廻」と呼ばれる謎の現象を(偶発的ながら)発動させられる。
余談だが男性経験がないようで、『season 2』でのウォクス粒子制御実験中、ノウムンドゥス財団会長代理アステリア・リーザマリー・ド・ロシュフォールから猥談(※詳細不明)を吹き込まれて性的興奮を覚えるなど、健全な女子としての一面を持つ。


全高約11cm(以下、台座除く)。Twitterの公式アカウントでも用いられている、「花を持ったキービジュアル」がモチーフになっていると思われます。全体的な造形は良好。原型製作は東田 万偶斎氏。なお、リアル頭身での製品化は初ですが*2、ディフォルメ込みならバンダイガシャポン超ジャージ部魂スイング」が『season 1』の時点で発売していました。



バストアップ。顔も可愛く作られていますね。アイプリも良好。



右手に持つ(劇中の重要アイテムでもある)と、左手首に巻いてあるパワーバランスも抜かりなく彩色。ただ、個体差なのか花に塗料が飛散していたのは残念。



暫くぶりの無粋コーナーは。「まどかちゃん、君には白以外は合わな…(※蹴り)」。








ウォクス・アウラ ピアサー形態

地球上で発見され、移動型地球防衛前線基地ファロスに配備されている、可変式オービッド「ウォクス・シリーズ」3機のうち、最初に稼動した機体。パイロットは京乃まどか。飛行機の如きフォルムを持つ「ピアサー形態」は、基地の格納・発進から戦闘態勢への移行前に用いられる。なお、本編ではCGモデルが使われること多し。


全長約10.3cm。ピアサー形態の形状を再現。これ書く前に本編観返したんですが、どうも主翼の角度がCGと異なるような気が…。その主翼は、クリアーパーツを使用。原型製作は谷 明氏。



ピアサー形態を上下から。



アップで1枚。彩色の細かさは凄まじいものの、サイズの限界か塗装精度に少々難が。








ウォクス・アウラ ウォーリア形態

ピアサー形態から変形した、戦闘時のモード。初戦ではプロレス技で敵オービッドをノックダウンさせるが、後に武器を携行・装備し、敵と交戦するように。なお、ウォクス・シリーズは元々モノトーンな本体色だったが、初稼動時に各パイロットのパーソナルカラーへと染まるアウラの場合はエメラルドグリーンで、まどかが自機に付けた愛称は「みどり」。なお、アウラウォクス・リンファ(フィン・エ・ルド・スイ・ラフィンティ/通称・ランが操縦)はウォーリア形態への変形時に、ウォクス・イグニス(ムギナミが操縦)はピアサー形態の段階でそれぞれ変色した。
なお、アウラは『season 1』最終回では起動不能に陥り、『-鴨川デイズ-』でも起動実験が幾度も行なわれてきたが失敗。『season 2』第1話で地球に再訪早々、交戦状態に陥ったリンファとイグニスの姿を見かねて、まどかの一喝で再起動に成功する。


全高約8.5cm。曲線で構成されたウォクスの形状を再現。素立ちの状態で、ポージングは無し。原型製作は谷 明氏。なお、ウォクス・アウラの組み立て方はペーパーに記載されておらず、公式サイト(http://www.kaiyodo.co.jp/neocapsule/index.html)に載っていました。組立図がネット環境必須って。



ウォーリア形態もアップで。目に至るまで細かく塗装されているものの、やはり個体差なのか、塗料の飛散が少々。



パーツ分割を活かして、「なんちゃって変形完了前」を再現。



全3種類を一堂に。やっぱり、まどかのデカさが際立っています。








KAIYODO×フィギュア王 海洋堂ネオカプセル(仮) おためし限定プロモーションフィギュア ウォクス・アウラ ピアサー形態 フィギュア王限定クリアーカラーVer.


フィギュア王 NO.173(2012年6月23日発売)の特別付録だった、ウォクス・アウラ ピアサー形態。7月1日の[シリーズZERO]へのプレビューとして付属。製品概要を垣間見ることが出来ました。箱サイズ、縦およそ13.4cm、横およそ10.1cm、奥行およそ2.7cm。


なお、実際に世に出回ったのは[シリーズZERO]より若干先でしたが、構成上コレを最後に載せておきましたことをご了承下さい。


※いつも使っているバックシートに溶け込む懸念があったので、コレ関連はバックシートとしてコピー用紙を用いています。



ピアサー形態。本体は全くの無彩色。通常版ではクリアースモークだった台座に至るまで、クリアーのエメラルドグリーンで成型。完膚なきまで「みどり」でした。



通常版(左)との比較。クリアーカラーVer.は、コレクターズアイテムとしての側面もあるのです。









最後に、フィギュア王版ピアサー形態の箱ベロ部分。こういう細かい「お遊び」、大好き。

*1:『-鴨川デイズ-』では、5月11日に18歳の誕生日も迎えている

*2:アナウンスはwaveの「BEACH QUEENS」が先でしたが、発売は本製品が先行する結果に