FREEing/グッドスマイルカンパニー ダイナミックチェンジ ゲッターロボ(通常版)

※5/21・一部テキスト・画像リテイク




テレビ・スイッチオン! 手にした時点で載せようかどうか迷ってたんですが、先日Twitter上でライヲンさん(NEW 大雷音寺 本館さん/http://lionz.from.tv/)とのやり取りもありまして、今回はコレを一気に。どのみち合体ロボは枚数かかるし、Twipicでは手狭なのは目に見えてたので格納庫向きということで。


※小さい画像はクリックすることでオリジナルの大きさが見られます。



合体ロボットの元祖として知られる『ゲッターロボ』。(玩具化前提だった『ゲッターロボ』を除けば)「アニメの嘘」炸裂な、3機の戦闘機がフレキシブルに合体して3形態のロボットに変化するという基本フォーマットは、再現不可能とさえ言われていました。


ところが、ホビージャパン1987年5月号において、高島肇氏による「完全変形」ゲッターロボの作例(初代ゲットマシン3機の合体で、ゲッター1のみを再現)が掲載されたことで、「嘘」が「現実」へと引きずり込まれたのでした。


1999年、高島氏のガレージキットメーカー「スタジオ・ハーフアイ」が「完全変形ゲッターロボ」を発売。完成品レジンモデルで、複雑な構造で初代ゲットマシンの合体を再現。独自解釈ながらもゲッター1、ゲッター2、ゲッター3への形態変化を達成しました。以来、ハーフアイが歴代ゲッターの合体モデルをリリース。バンダイ超合金魂ゲッターロボ系は、「合体途中」を再現するという変化球が用いられ、フォルム重視に徹していました。ちなみにディフォルメモデルでの可変ゲッターロボは、2000年にバンプレストが初代ゲットマシンから直接ゲッターロボに変化する「チェンジロボコレクション*1をリリースした程度でした。


そして、当初の2012年3月から遅れること2ヶ月、同年5月にFREEing/グッスマによるダイナミックチェンジ ゲッターロボが発売。本製品はディフォルメ体型でイーグル号・ジャガー号・ベアー号の合体によりゲッター1・ゲッター2・ゲッター3への変化を達成した、驚異かつ記念碑的な製品となります。口上長くなってゴメン。あと枚数も前々回の「まほろバイク」から最多更新となり、モバイル苛めになってホントにゴメン。今回紹介分は「本物のゲッターロボ」(元気ちゃん・談)で、他に劇中で早乙女達人らが搭乗した練習機Ver.」(宮沢模型限定)が発売されています。というわけで行くぞ合体!(神谷明氏の声で)








パッケージ



ありがちなボックスではなく、筒状の透明ケース。高さ20.5×幅13cm。3面にそれぞれ、イーグル号・ジャガー号・ベアー号の3機のゲットマシンが配置。



インナー台紙は、早乙女研究所のトレーラー上部カタパルトを模したデザイン。シャレています。








説明書
 
両面に4色カラーで印刷。複雑なギミックを詳細に解説。








ゲットマシン イーグル号

流竜馬(リョウ)が搭乗する、真紅のゲットマシン。機体はパールレッドで成型。全長約6.3cm。



イーグル号の裏面。ゲッター1の腕部がモロ見えです。








チェンジゲッター1、スイッチオン!

イーグル号の変形。腕が移動し、イーグル号の機首とゲッター1の頭部が入れ替わる形



合体準備完了。



ジャガー号(後述)の変形。機首と履帯が移動



合体準備完了。



ベアー号(後述)の変形。大胆に変化し、機体の本体が腰に、下部がゲッター1の脚部に変形



合体準備完了








ゲッター1

リョウがメインパイロットを務める、空・陸戦用のゲッターロボ。武器は両肩から出す「ゲッタートマホーク」と、腹部より発射する「ゲッタービーム」。


アニメ版デザインを基にディフォルメ化。設定どおり、イーグル号←ジャガー号←ベアー号が上下に重なって完成。全高約12.3cm。
フロントビューは良好ですが、背中のゲッターウイングに余剰パーツが集中しているため、自立が困難です。そのゲッターウイングに3mm径の「穴」があるため(これはゲッター3合体用のもの)、それに合ったジョイントを持つスタンドを用いれば、補助は可能だと思われますが…。



ゲッタートマホークが2本付属。手に持たせることが可能(ここでは1本のみ使用)。画像では前傾気味にして、どうにか立たせています。



ゲッタートマホークは背中の履帯部分にマウント可能。左右2本のゲッタートマホークは裏面(左右で表裏が異なる)に接続用のピンがあり。



ダブルトマホーク! 「ダブルトマホーク」はゲッタードラゴンの武器という認識が定着していますが、劇中ではゲッター1も一度だけ「ダブルトマホーク・ブーメラン!」を使っているのです。




変形ギミックの副産物。ゲッター1の頭部が折り畳めるので、合体完了直前が再現できたりします。




お約束の1枚。初戦闘時、爬虫類嫌いだった巴武蔵が、メカザウルスから逃げ回る一幕を意識して。アスキー・メディアワークス超合金魂関連ムックでは、必ずコレが再現されてたよね。



オープンゲット!(と、言い始めるのは3クール目から)








ゲットマシン ジャガー

神隼人(ハヤト)が操縦する、白色のゲットマシン。機体はホワイトで成型。全長約8.5cm。



ジャガー号の裏面。ゲッター3(後述)の履帯が目立ちます。








チェンジゲッター2、スイッチオン!

ジャガー号の変形。機首を一旦動かし、目のカバーを上げ、履帯から両腕を出す仕組み。



合体準備完了。



ベアー号(後述)の変形。やはりシャフトを使った、大胆な変形をこなします。



合体準備完了。



イーグル号の変形。ゲッター翔におけるゲッターマシン1同様、腕→脚への変化が見所。何処となく、ゲッターロボ號を思わせるパーツ構成。



合体準備完了








ゲッター2

ハヤトがメインパイロットを務める、陸・地中戦用のゲッターロボジャガー号←ベアー号←イーグル号が重なって合体右腕に「ゲッターアーム」、左腕に「ゲッタードリル」を持つ、スレンダーな機体。「ドリルパンチ」を武器にし、ドリルから「ドリルストーム」を繰り出す。また、「ゲッタービジョン」、「ゲッターマッハ」など、スピード技にも長けている。


スマートなプロポーションを再現。ただ、ゲッター1と同じく、背中が重いために前傾気味にすることで立たせることが可能。全高約13.3cm。



ゲッタードリル!



オープンゲット!








ゲットマシン ベアー号

巴武蔵(ムサシ)が操縦する、黄色のゲットマシン。機体は黄色で成型。全長約5.5cmと一番小さい割には、複雑なギミックを搭載



ベアー号の裏面。ゲッター1の脚、兼、ゲッター3の腕を収納。








チェンジゲッター3、スイッチオン!

ベアー号の変形。ミサイル(エンジン)の付け根、並びにゲッター3の腕部が大胆に展開。眼の部分は反転させます。



合体準備完了。



イーグル号の変形。ゲッター2の時同様、ゲッター1の頭部の突起を畳み、ゲッター1の腕部を後方に持っていきます。



合体準備完了。



ジャガー号の変形。ここで履帯の出番。機首を一旦動かし、履帯から固定用のジョイントを引き出します



合体準備完了。








ゲッター3

ムサシがメインパイロットとなる、陸・海戦用のゲッターロボ唯一、履帯を持ち、悪路を走破することが可能。武器は両肩に搭載された「ゲッターミサイル」浅間学園柔道部主将であるムサシの得意技「大雪山おろし」を使いこなす。


ベアー号←イーグル号←ジャガー号の順に合体。体型が体型だけに、一番安定感のある形態。全高約8cm。やはり皺寄せが背中に集中していますが、自立できる分、許容範囲。



大・雪・山おろーし! っぽく1枚。



最後のオープンゲット!









ゲットマシン3機比較。やはりジャガー号が一番大きく、ベアー号の小ささが一際目立つ。








最後に
ゲッターロボ」の完全変形合体を独自解釈かつディフォルメで、という難題に挑んだ製品でした。パーツ配置も考え抜かれていて、とにかく仕組みが見事。一番小さいベアー号が思った以上に複雑なギミックを搭載しているのも、凄まじいです。


ただ、乱暴に弄ったからか、ベアー号のシャフトが曲がってしまったらしく、綺麗に収めることが出来なくなり、エンジン部分が完全に定位置に収まらなくなってしまいました。あと、部品ポロリもままあったり。それゆえ、普通の変形トイの感覚で遊ぶと最悪、破損を招く可能性があるので、これから手にする方はご注意いただきたく思います。

*1:イーグル号/ゲッター1、ジャガー号/ゲッター2、ベアー号/ゲッター3に変形。他に、同シリーズでバトルジェット/コン・バトラーVと、コア・ファイター/ガンダムもアリ