JC探偵でぃてくてぃ部!(1)/鈴城芹



やっと読了! 『家族ゲーム』『看板娘はさしおさえ』『くすりのマジョラム』などで知られる、鈴城芹先生・作。今回は、探偵だった「ひいじーちゃん」(故人)に憧れる主人公・八重樫 照葉(やえがし てるは)、格闘技全般を特技とする阿南 詩(あなん うた)、防犯カメラなどセキュリティに長ける今井 細(いまい ささめ)、この3人の女子中学生と、顧問・棟方千草(むなかた ちぐさ)で構成された、曽新三中執筆部&でぃてくてぃ部が校内外でのトラブルを解決してゆく内容。月刊ComicREX連載から、事件簿:1〜10を収録。


4コマと一般的なコマ割りを併用するという実験的な試みを取り入れながらも、「鈴城節」は健在。ほどほどエッチな言い回し(照葉の「あたしでも子作りだけなら もうできるよ?」 や棟方先生の「(略)男性経験がないので(略)」)なども。制服で格闘技使う詩が、ようやく「スカートの中」を見せたと思ったら水着だったというフェイントも巧い。


内容は盗撮や潜入捜査など結構、探偵モノとしての体裁もあり、読み応えのあるものに。探偵に憧れつつ、経験不足ゆえ至らぬ照葉の憤りも見られ、その辺にもグッと来ました。


照葉の血縁者、「所 長」(ところ ながし と読む)の登場後、照葉の家計図が明らかになりますが(P98)、これがややこしくて。暫く凝視したよ。


あと、制服の解説や各キャラの「胸サイズ」も載ってて、結構興味深い。こういう細かいデータは好きなので、楽しめました。


続刊が気になる作品が、またひとつ増えました。